震災を風化させないために
切れないミサンガが
強い絆をつないでいく

東日本大震災の津波被害により、避難所暮らしを余儀なくされていた名振(なぶり)漁港の女性たち。一歩を踏み出すきっかけとなったのが、浜で拾い集めた漁網糸で編んだ「マザーミサンガ」だった。いぐする宮城サポーターズとして、復興支援を続けるAKB48。今回、「2000いぐする!」を達成したことで、チーム 8のメンバーが再び名振を訪れた。


時間の経過とともに
風化が進む震災の記憶

 東日本大震災発生後、避難所として200名以上が生活していた石巻市雄勝町の名振コミュニティセンターに、昨年12月、AKB48 チーム 8の山田菜々美さんと佐藤朱(あかり)さんが足を運んだ。山田さんは「前回はとても緊張していたのですが、みなさんの温かさにほっとしました。また来られてよかった」と話す。初めて訪れた佐藤さんは仙台市出身。自宅の1階まで津波が押し寄せ、避難所生活を送った経験を持つ。「みなさんのつらさに共感できます。支援活動に参加したかったので、来られてよかったです」と目を輝かせた。
 震災から6年近くが経過した今も、名振では落ち着いた生活を取り戻せていない人が多い。一方、以前は全国から多くの注文が寄せられていたマザーミサンガは、その数が大幅に減っているという。震災の記憶の風化が加速していることを実感する。
 今回、「2000いぐする!」を達成したことで、震災を風化させないためにAKB48による名振のマザーミサンガの会への応援が実現した。

お母さんたちに教えてもらいながら丁寧に編んでいく2人。休憩も取らずに真剣な表情で作業が続く


生活を取り戻すための
ミサンガづくり

 2人は会のメンバーから手ほどきを受け、47個のミサンガストラップづくりに挑戦。初めて訪れた佐藤さんは、ミサンガを編みながら代表の大和美代子さんから震災当時の話を聞いた。津波で家も仕事道具も流された名振の人たちの多くは、避難生活をしながら以前のような生活を取り戻したいと考えていた。男性たちは漁の再開のため海岸のがれきを片づけはじめた。女性たちもできることを探し、浜で拾い集めた漁網の糸でミサンガを編むことにした。最初は難しくて挫折しそうになったが、時間をかけて基本の編み方ができるようになり、今では40種類以上の編み方でバリエーションに富んだミサンガをつくっている。

大和さんから「初めてなのに吸収が速い」とほめられた佐藤朱さん

色あいも吟味しみながら次々とストラップを完成させた山田菜々美さん


切れない漁網糸のミサンガに
強い絆の意味を込めて

 通常は切れると願いがかなうといわれるミサンガだが、マザーミサンガは漁網の補修糸で作られているため丈夫で切れないのが特徴。支援してくれた人たちとの「切れない絆」という思いが込められている。
 大和さんは「ミサンガを買っていただいてどんなに助かったことか。そのときのお金は十倍も百倍もの価値がありました」と当時の思いを振り返り、続けて「私たちは、まだ完全に復興できてはいません。多くの皆さまからの応援に応えるためにも、少しでも早く元気にならなくてはと思っています」と語ってくれた。
 山田さんと佐藤さんが、お母さんたちと一緒に編んだミサンガストラップは抽選でプレゼントされる。そして、実際に見て聞いた被災地の現状を全国に発信していくという。こうした活動を通じマザーミサンガの存在と被災地の今、そして震災の記憶を伝えていくためにプロジェクトは続く。

「チーム 8のみなさんに応援していただけるなんて心強いです」とほほ笑む、代表の大和美代子さん

山田さん・佐藤さんと一緒にミサンガストラップを作った「マザーミサンガの会」の皆さん


名振のお母さんたちと一緒に編んだ
「Team 8 ミサンガストラップ」プレゼント!

ご希望の方は「ストラップ希望」と明記の上、マザーミサンガの会への応援メッセージを添えて、はがきでご応募ください。抽選で47名様に「Team 8 ミサンガストラップ」をプレゼントします。

応募先 〒105-0004 東京都港区新橋5-13-1新橋菊栄ビル7階 河北新報社東京支社 いぐする宮城事務局

締 切 2/28(火)到着分まで
(賞品の発送をもって発表に代えさせていただきます)

個人情報の取り扱いについて:ご記入いただいた個人情報は賞品発送のためのみに使用します。

名振のお母さんたちが一つ一つ手作りしたミサンガ。「マザーミサンガ」の公式HPからも購入できる


「いぐする!宮城サポーターズ」とは
 宮城をもっと「いぐする(よくする)活動」を応援するプロジェクト。応援したい活動に対しウェブ上で「いぐする!」ボタンをクリックすると、協賛企業から支援が届く仕組みです。昨年5月の始動以降、続々「2000いぐする!」を達成。さまざまな活動への支援が実現しています

「いぐする!宮城サポーターズ」事務局/河北新報社 東京支社営業部 TEL.03-6435-8401
企画制作/河北新報社営業局

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